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健康相談答えてドクター

子宮を残したままがんを治せますか?(AYA、30代女性)

30歳になったのを機に、子宮頸がんの検診を受けたところ、a期の子宮頸がんと診断されてしまいました。医師からは手術で子宮を摘出することを勧められましたが、子宮を摘出してしまえば、将来子どもを産むことができなくなってしまうため、本当に悩んでいます。レーザー治療などで子宮を残せば出産も望めると聞き、ぜひその治療を受けたいと考えていますが、その場合、完治させることは難しいのでしょうか。現在は未婚で、出産の予定もないため、まずは自分の命を守ること、がんを完治させることが大切だという気持ちもあり、手術を受けるべきかどうか迷っています。子宮を残したままがんを完治させることはできるのでしょうか。

適正な治療がされれば、高率に治癒が得られます。

子宮頚がんa期の診断・治療についてお答えします。専門的になりますがa期は癌の浸潤の深さと広がりにより、a鬼(間質浸潤の深さが3mm以内、拡がりが7mmを超えないもの)とa挟(間質浸潤の深さが3mmを超えるが5mm以内で、拡がりが7mmを超えないもの)の2つの病期に分けられます。
a鬼か挟かの差が治療計画に大きく影響します。a鬼の標準的手術法は単純子宮全摘ですが、将来出産を望む場合は頚部円錐切除術が選択可能です。この手術方法ですと子宮が温存出来て出産可能です。a挟では広汎子宮全摘が標準的手術です。
AYAさんの場合、検診でa期の診断ですから、子宮頚がんの専門医のいる癌専門施設に受診して、病期がa鬼かa挟のいずれかを確定する必要があります。そのうえで、AYAさんの希望を専門医に話されて相談し、最適の治療方法を選択することを勧めます。子宮頚がんは適正な治療がされれば、高率に治癒が得られます。元気を出して病気に立ち向かって下さい。

ご回答いただいた医師

小川一誠 先生

小川一誠 先生

ご活躍の場: 愛知県がんセンター名誉総長
ご専門: 臨床腫瘍学(癌の化学療法)
ご経歴: 名古屋大学医学部卒業
愛知県がんセンター内科医員
メモリアル・スローン・ケッタリング癌センター(米国ニューヨーク市)留学
愛知県がんセンター内科医長
癌研究会癌化学療法センター臨床部部長
癌研究会付属病院化学療法科部長
癌研究会付属病院副院長
愛知県がんセンター病院長
愛知県がんセンター総長
愛知県がんセンター名誉総長
著書: がんの早期発見と治療の手引き(小学館)、抗癌剤の選び方と使い方(南江堂)ほか
所属学会・
団体:
日本癌学会、日本癌治療学会、日本乳癌学会、日本血液学会、米国癌学会、米国臨床腫瘍学会、欧州臨床腫瘍学会
先生から一言: 癌の一次予防は、禁煙、バランスのとれた食生活、適度の運動などの生活習慣です。二次予防は、定期的に癌の検診を受けることです。癌は予防可能な病気であり、早期診断・早期治療で治癒します。

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