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健康相談答えてドクター

親戚の娘が卵巣がんになりました(みやびー、30代男性)

卵巣、子宮は取り除いたらしいのですが、一般的に摘出後に再発する可能性はどの位あるのですか?手術後すぐに再発することもあるのですか?心配です。どうぞよろしくお願いいたします。

癌の治癒の目安とされる5年生存率についてお答えします。

卵巣癌で卵巣、子宮を摘出したという臨床情報のみでは、お答えするに大変困難な質問です。理由は、再発、予後には手術時に決定された癌の広がり(病期)、手術の完遂度(完全に癌が摘出されたかの程度)、癌の組織型、悪性度(癌の分化してる程度)、手術後の抗癌剤投与(術後化学療法といいます)などが大きく影響するためです。
ここでは卵巣癌に最も多い上皮性(腺癌)であり、可能な限り摘出され、低分化では無い、再発予防のための術後化学療法が行われたと仮定して癌の治癒の目安とされる5年生存率についてお答えします。
I期のIaとIb(癌が卵巣内に限局)で、完全摘出された場合は手術後に術後化学療法はしません。癌が卵巣の被膜に浸潤、あるいは被膜表面に病巣があり、腹腔内に癌細胞が見つかったIcは、術後化学療法が必要です。I期(Ia, b, c,)の5年生存率は95%です。
II期は癌が骨盤内に進展している場合で、術後化学療法が必ず行われます。IIaでは子宮、卵管へ進展している場合で、5年生存率は75%です。IIbは子宮、卵管以外の臓器にも進展している場合で、5年生存率は50%です。IIcは腹腔内の腹水から癌細胞が検出された場合で5年生存率は40%です。
なおIII期は骨盤腔から超えて腹膜へ進展し、後腹膜、リンパ節にも進展している場合で、5年生存率は5-40%と低下します。
ご質問では卵巣と子宮を摘出したと言われますので、I期又はII期ではないかと思い詳しく説明しました。
卵巣癌は手術、術後化学療法、そしてその後にもう一度手術(セカンドルック手術といいます)をして完全に癌が消失しているのを確かめることにより、高率に治癒が得られます。

ご回答いただいた医師

小川一誠 先生

小川一誠 先生

ご活躍の場: 愛知県がんセンター名誉総長
ご専門: 臨床腫瘍学(癌の化学療法)
ご経歴: 名古屋大学医学部卒業
愛知県がんセンター内科医員
メモリアル・スローン・ケッタリング癌センター(米国ニューヨーク市)留学
愛知県がんセンター内科医長
癌研究会癌化学療法センター臨床部部長
癌研究会付属病院化学療法科部長
癌研究会付属病院副院長
愛知県がんセンター病院長
愛知県がんセンター総長
愛知県がんセンター名誉総長
著書: がんの早期発見と治療の手引き(小学館)、抗癌剤の選び方と使い方(南江堂)ほか
所属学会・
団体:
日本癌学会、日本癌治療学会、日本乳癌学会、日本血液学会、米国癌学会、米国臨床腫瘍学会、欧州臨床腫瘍学会
先生から一言: 癌の一次予防は、禁煙、バランスのとれた食生活、適度の運動などの生活習慣です。二次予防は、定期的に癌の検診を受けることです。癌は予防可能な病気であり、早期診断・早期治療で治癒します。

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