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ふるえはどうして起こるの?治せるの?

本態性振戦が起こるメカニズムはまだ未解明だが、症状の改善に有効な薬がある。それがβ遮断薬「アロチノロール」だ。なぜこの薬が本態性振戦の症状の緩和に有効なのだろうか?

本態性振戦の発生のカギは「交感神経」にあり!?

受容体

「交感神経」は、自律神経(代謝や呼吸、消化や循環など、自分の意志とは関係なくはたらく末梢神経)のひとつ。自律神経には「交感神経」「副交感神経」の2種類があり、体を活動モードに導く神経が「交感神経」。一方、体をリラックスモードに導く神経が「副交感神経」と呼ばれている。
人は外からのストレスを受けると「交感神経」がより活発になり、体が外部からの攻撃に備えるための準備をする。
そして、交感神経から全身の器官に緊張を知らせる神経伝達物質を放出し、器官は「受容体」(レセプター)という受け皿を通じてその物質をキャッチするのだ。

受容体には、「α受容体」と「β受容体」の2種類がある。
β受容体の中には、さらに「β1受容体」と「β2受容体」があるが、β1受容体は心臓の刺激に、β2受容体は末梢血管や気管支などの拡張に関わっている。

さて、本態性振戦がどうして発生するのかは、まだよくわかっていない。しかし、何らかの原因で中枢性、末梢性の脊髄運動神経が過剰に興奮したり、交感神経の情報を受けた骨格筋の「β2受容体」が過剰に興奮し、筋肉の運動のバランスが乱れることでふるえが引き起こされると考えられている。

ふるえ

また、ふるえに悩む人には、「人前に出たり、緊張すると激しくなる」と訴える人が多い。これは、ストレスが加わることで、腎臓上の副腎にある「副腎髄質」という器官から交感神経を通じて「アドレナリン」という物質が放出されることにより、骨格筋のβ2受容体が刺激されてふるえが強くなるためと言われている。

治療の要は「β2受容体」の遮断

ふるえを伴う病気の治療は主に神経内科が専門。本態性振戦の場合は、薬物療法が主な治療法だ。現在では、「β遮断薬」という薬を使用して、骨格筋にあるβ2受容体にアドレナリンが到達するのを防ぐことが最も有効な治療のひとつであると考えられている。
ちなみに、本態性振戦の治療に保険が適用されるのは、「アロチノロール」のみ。

リラックスすることが治療への近道

心身を緊張に導くのが交感神経。ふるえには、この交感神経の亢進(たかぶり)が大きく関わっているため、日常生活では過度な緊張を避け、リラックスする時間を増やすことが大切だ。
人は緊張状態に長く身をおくと交感神経がはたらき過ぎ、心身をリラックスに導く副交感神経が十分に機能しなくなってしまう。その結果、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、ふるえが起きると考えられているのだ。

毎日十分にリラックスする時間をもち、心身の緊張を解いてあげることが、ふるえを少なくするヒケツだということを覚えておこう!

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