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前立腺がんは「ちょっとした変化」でも伝えることが大切!上手く伝えるポイントは?

前立腺がんの治療には、とても長い期間にわたる受診や検査が必要です。その間、患者さんと医師との間で上手なコミュニケーションを取り続けることが、より良い治療や、患者さん自身のQOL向上につながります。いつ、何を、お互いにどうやって伝えれば良いかを考えてみましょう。

前立腺がんの治療は、「病気と上手く付き合う」ことから

前立腺がんの治療は、手術、放射線治療などの治療法があります。また、前立腺がんは男性ホルモンがその発症に関係していることから、内分泌療法(ホルモン療法)を行うことがあります。内分泌療法(ホルモン療法)は男性ホルモンを抑えることによって効力を発揮しますが、数年くらい経つと、男性ホルモン量を抑えているにもかかわらず、再び前立腺がんが増殖することがあります。この状態を去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)といいます。

去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)と診断された後は、医師と治療法を相談しながら、お薬を変更し数週間〜数ヵ月ごとの定期的な受診や検査が必要になります。患者さん自身と医師は、長い治療期間の間、上手くコミュニケーションを取りながら、お互いに信頼できる関係を続けていく必要があります。

どんなに小さな変化でも、しっかり伝えていくことが大事

患者イメージ

一般的に、前立腺がんの患者さんに対する診察時間は、1回あたり3〜10分と言われています。その短い時間で、上手に自分の体調を伝えられるか、検査の結果を理解・納得できるか、不安に感じている患者さんも多いのではないでしょうか。

例えば、次のような情報は、患者さん自身の生活を振り返ることができるだけではなく、医師がよりよい治療方針を導き出す手掛かりになることもあります。

伝えたほうがよい情報

  • 自分が感じている体調の変化
  • 漠然とした焦りやイライラ感、不安感など、気持ちの変化
  • QOL(生活の質)に対する変化
  • 検査結果に対する思いや、感じたこと

また、排尿や性機能に関する変化だけではなく、倦怠感や関節痛、発熱、食欲の変化、下痢などのような症状があったか、あるいは日常生活に不便さを感じること(QOLに対する変化)はあったかという情報など、どんな小さなことでも医師が患者さんの全身状態を把握するためには必要な情報です。
しかし、前立腺がんの患者さんは、比較的高齢であることが多く、医療機関での待ち時間や検査時間が長くなれば、それだけ疲労感が強くなります。さらに、「前回受診日以降のことを時間の経過を追って話すのが難しい」こともありますし、副作用と考えられる症状を「きっと歳を取ったせいだ」と自己判断してしまうこと、「先生にこんなこと言っても良いのか」と遠慮することもあります。
また、医師からの「検査結果」の説明に対し、その場で100%理解することも、難しいかもしれませんが、患者さんは、なぜこのような結果になったのか、その原因は何かなど、医師と一緒に考えていくことも必要なのです。

医師も感じている「患者さんの状況が理解できているか?」という不安

では、医師はどう感じているのでしょうか。 前立腺がんの治療は、症状や病期によりいくつかの選択肢があります。例えば、最初はホルモン療法を行って、去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)へ移行したら抗がん剤治療などのお薬に変更する方法もあります。治療法やお薬によって起こり得る副作用は異なるため、治療中の患者さんの変化は、医師にとって非常に重要な情報となります。
しかし、短い診療時間の中で、「患者さんの全身状態を把握し、日常の症状の変動をすべて理解する」ことは、医師であっても「難しいケースが多い」と感じているようです。特に前立腺がんは、男性患者さんしかいないため、女性患者さんと比較すると口数が少ない傾向があります。また、排尿障害や性機能低下など、男性同士でも話しにくい内容となることが少なくありません。結果的に医師の方でも、「しっかりと患者さんの状態や状況が把握できているのだろうか?」という不安や、「患者さんの訴えと、医師の認識のギャップ」などを、感じることがあるようです。

自分の体調や気持ちの変化を、上手く伝えるポイントは?

このような特徴のある前立腺がんの患者さんに対して、医師は「患者自身の経過を記録したメモがあれば、時間の流れに沿った変化が分かる」、あるいは「ご家族が診察に同行していれば、客観的な変化も把握することができる」などと、感じていることが多いようです。さらに、お薬を飲んでいる患者さんに対しては「毎日きちんと服用できているか」も、医師にとっては大事な情報です。ポイントは、患者さんが感じている、自分自身の体調や気持ちの変化をコンパクトにまとめ、短い診察時間の中で効率よく医師に伝えていくこと。こうすることで、お互いの信頼関係を深めることにつながります

例えば、パソコンやスマートフォンのアプリには、毎日の服薬の状況、一言では伝えにくい体調や行動の変化、過去の検査値や体重などの変化などを簡単に記録し、分かりやすいレポートを作成できるものもあります。
レポートは、いつでも患者さん自身の振り返りとして活用でき、家族と情報を共有しておくことができます。医師の方でも、時間の流れに沿った変化を確認することで、患者さんの状況を短時間で的確に把握することができます。
こういったツールを上手に活用し、患者さん、ご家族、医師とのコミュニケーションを深めていきましょう。

毎日の記録を「見える化」することで体調や気分の変化を伝えやすくなる

更新日:2016年12月26日

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